涙の数より空(キミ)が笑ってくれるなら。
カクッと頬杖からおっこちて、はっとした。
あぶな……寝るとこだった
……ん、え?一時間目終わった?
「ねぇ青笑さんって髪きれいだよね。染めてるの?」
「どこの高校から来たの?」
あ……ぇぇ
「……ぇ……と……」
「……地毛です」
いきなり皆に取り囲まれて、くっと息が詰まる。
「へぇぇ!地毛なんだ!すごい〜〜」
「あ…ぁぁ」
それからは頭が真っ白でよく覚えていない。
「……」
気づいたら二時間目が始まって、気づいたら周りから人がいなくなっていて。
え?……記憶飛んだ?
あぁぁぁ……やっちゃった……
ちゃんと答えられてたかな……変なこと言ってないかなぁ……嫌な態度とってないよね……?
うあぁぁ頭おかしくなりそう
なにか他のことを考えようと、ポケットからケータイを取り出し、電源をつける。
「っえ」
ーー新着メールが15件あります。
表示された数字を見て、ついに頭がおかしくなったんだ、と思った。
放心状態になりながらもそれをタップする。
【 生きてる?】
「…………は?」