涙の数より空(キミ)が笑ってくれるなら。
「うんっ」
涼太はごくっとおいしそうにラムネを飲んで、本当においしそうに「うまー!」と言った。
それを見て空もくいっとラムネを飲む。
……おいしい
動いた後のラムネ、外で飲むからおいしい。
「青笑さんはさ、格好いいって言われる方が好き?」
「え……」
いきなりだな
褒めてもらえるならなんでも嬉しいけど、そりゃどっちって聞かれたらかわいいって言われたほうが……
って!なにその質問!!恥ずかしいわ!!
「俺は青笑さんのこと可愛らしいなぁとも思うし、かっこいいなぁって思うときもあるのね、だから」
「どっちが言われたら嬉しいのかなって」
涼太はきらめく空を見上げ言った。
「……もっと、青笑さんのことたくさん褒めたいから」
いつもより弱くて柔らかい声が耳に届く。