涙の数より空(キミ)が笑ってくれるなら。


…なんでもいい、なんでもおいしいんだもん


奏と一緒に食べるご飯はすごくおいしい。


しばらくたってもなにも返事が返ってこない。

テレビから奏へ視線を移すと、ふいと顔をそらされた。



「……そりゃよかった」



隠しきれてない。

顔をそらしても、赤い耳が見えてるよ。


…嬉しいんだ


逃げるように台所へと行ってしまった。

これ以上からかうのはやめてあげよ。



「デートしてくれださい」

「ふぇ?」



いまなんていった?



「あした一日おれとデートしてっ…ください」



こっちにもどってきたかと思えばいきなり目の前で告げられ、一瞬思考停止する。


でーと…って?

……デート?

カップがするやつ?

え?それ以外になんか使いみちあったっけ

や、ないない、やい(?)

…やっぱり奏ふざけてる?


あした一日おれと…って、あ!!

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