涙の数より空(キミ)が笑ってくれるなら。
決めた、まだ我慢、……俺は自分に勝つ……!
「あーー!わかった!」
「うおっ、は?なにが」
「さっき奏が言ってたこと!」
なんだそういうことだったのかぁ
「空も同じ気持ちになる」
「えっ」
「プリン食べたいの我慢してたんでしょ!!」
ソファから立ち上がって言うと、奏は目を丸くして口をぽかんとあけた。
「ふふん、やっぱりあたり?」
「ん?そうなんでしょ」
ずいっと顔を覗き込む。
奏は力尽きたように俯き、はぁぁと深く息を吐く。
「あぁ……うん……ハイハイソウデスネ」
「あははっなんでそんなカタコトなの?」
「あーーもうお前うるせぇよ今日はぜっったい勝つ……!!」
「空だって負けないよー」