涙の数より空(キミ)が笑ってくれるなら。






〜♪



「んん……」



うるっさいなぁ


うっとおしくて、手探りで音のする方へ手をのばす。

ペタペタ指でおしまくっていると、聞き慣れた声がした。



「お、そらーおはよ!」



ん?奏の声?あ?



「……これ電話か」

「そうだよ……ぶふっなに寝ぼけてんだよ」

「アラームだと思ってた……はょ」

「起きた?」

「……おきた……首いたい」

「ソファで寝るからだろ」



言われて薄っすら思い出してきた。

昨日、奏と晩ごはんを一緒に食べて、そのあとまたゲームして、ちょっとだけ寝よって思ったら……朝

自分のだらしなさに少し反省して上半身を起こす。



「てかなに」

「だれかさんがアラームもかけずに寝落ちたから優しい幼なじみがモーニングコールしてやってんだろ」

「ん……え……なに?」

「モーニングコーール!!」

「……あぁね」
 


奏は朝から元気だなぁ



「あいがとあいがとー……たすかったぁーいまなんじ」

「いま8時」



8時ね……はち……はちじ??

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