ただ愛してるだけ
「そうだ、この前。」
慶人君が、急にフォークを降ろした。
「こんな時に言うのも何だけど。」
「うん。」
「なんか、付き合った途端に、手を出しちゃってごめん。」
私は、吹きそうになった。
「えっ?」
「いや、もっと大切にしようって。ちゃんと、夕陽さんが僕の事を好きになってから、抱こうって思っていたのに。」
この前の、熱いあの夜の事を思い出す。
彼の熱で、とろけそうになったあの夜だ。
「いいのよ。気にしないで。」
「でも、」
「初心な少女でもあるまいし。それに……」
「それに?」
私は、息をゴクンと飲んだ。
「……ちゃんと、慶人君の好きだから。」
「夕陽さん。」
慶人君が手を伸ばして、私の手を握ってくれた。
幸せって、こういう事を言うのかなと思った。
慶人君が、急にフォークを降ろした。
「こんな時に言うのも何だけど。」
「うん。」
「なんか、付き合った途端に、手を出しちゃってごめん。」
私は、吹きそうになった。
「えっ?」
「いや、もっと大切にしようって。ちゃんと、夕陽さんが僕の事を好きになってから、抱こうって思っていたのに。」
この前の、熱いあの夜の事を思い出す。
彼の熱で、とろけそうになったあの夜だ。
「いいのよ。気にしないで。」
「でも、」
「初心な少女でもあるまいし。それに……」
「それに?」
私は、息をゴクンと飲んだ。
「……ちゃんと、慶人君の好きだから。」
「夕陽さん。」
慶人君が手を伸ばして、私の手を握ってくれた。
幸せって、こういう事を言うのかなと思った。