ただ愛してるだけ
好きな人がいる。

そして、一緒にいてくれる。

それで、満足なのよね。本当は。


「ねえ、夕陽さん。明日も来ていい?」

「いいけれど、大丈夫?仕事は。」

「大丈夫。夕陽さんに会えるなら、どんなに遅くなったって来るよ。」

そう言って、再びパスタを食べだした慶人君が、可愛く見える。

「カメラマンには、気をつけてね。」

「分かってるって。」


そんな慶人君は、本当に翌日も、私の家にやってきた。

「夕陽さん。」

会ってすぐに、私を抱きしめてくれる。

「もう、我慢できないんだけど。」

「えっ?」

「抱いてもいい?」

いいよと答えを出す前に、慶人君からは熱いキスを貰った。

そのまま、寝室に行って、私達は夕飯を食べる前に、抱き合った。


「ごめん。またがっつくように。」
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