ただ愛してるだけ
すると慶人君は、私の前に膝間づいた。

周りが、きゃああと叫ぶ。

「千葉夕陽さん。僕と、結婚してください。」

「ええ!?結婚!?」

余りの展開に、驚いた。


スタッフの方をチラッと見ると、律子さんがじーっとこっちを見ている。

やっぱり、彼と一緒にいるのは、ダメ?


「夕陽さん。夕陽さんは、僕の事を考えて、別れたいって言ったんですよね。」

その時周りでは『ええ?本当に付き合ってたの?』『後輩の一人じゃなかったんだ。』と、ヒソヒソ話で盛り上がっていた。

「でも、そう言わせたのは、僕のせいです。2度とあんな事言わせません。ずっと夕陽さんの事を、守ります。」

「慶人君、あの……」

「だから、僕と結婚して下さい!お願いします!」
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