ただ愛してるだけ
そして、慶人君は花束を出した。


ああ、私この花束を受け取りたい。

ごめんなさい。

律子さん、慶人君のファンの人。

私は、やっぱりこの人が好きです。


「はい。」

慶人君は、顔を上げた。

「夕陽さん……」

「私、あなたと結婚します。」

その瞬間、周りから歓声があがった。

よかった。

この想いに、素直になってよかった。

私は改めて、慶人君と抱きしめ合った。


そして律子さんが、私達に近づいてきた。

「おめでとう、夕陽。」

「律子さん……」

「なかなかやるじゃない?安宅君も。現場まで来て、プロポーズするなんて。もうこっちは、お手挙げよ。」

その言葉に、慶人君と一緒に、笑い合った。


その後、私達は結婚式を挙げた。

あの時、”愛してる”の気持ちに、素直になってよかったと、思っている。

ー End -

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