携帯メールに恋して
春美は、朗(あきら)を幼稚園に送り出して、朝のいつもの一服。今日はなんか熱い日本茶が飲みたくなり、お茶の用意をしながら、メールが気になった。

ずっと、見ててもメールが届くわけないのに、なんとなく携帯が気になってしまっていた。きちんと届いたのか、まだ私のメールを見ていないのかな。

朝のいつものテレビ番組を見ても、上の空の春美。もう一度メールしようかと、新たに悩み始め、携帯を見ては開き、やめようと思い閉じたりを数回繰り返した。

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