きっとこの恋がいつか
変わる日常
わたしはおじさんの理不尽な押し付けに日々
うんざりしていました。
『 音、3丁目の吉田さんの息子さん結婚がまだらしい。
会ってみるか??? 』
『 おじさん、わたしおじさんとおばさんには本当に
感謝してるし、恩返ししたいとおもってる。だけど、
ちゃんと恋愛して結婚したいの。 』
おじさんは何も言わずテレビをつけた。
そしてこういった。
『 お前を引き取ってやったことを後悔した。 』
その言葉を聞いて、寝たきりのおばさんがわたしを呼んだ。
『 月、もう好きなように生きなさい。
もうあなたの人生を歩みなさい 』
おばさんはそう言ってわたしにお金の入った封筒を
渡した。涙が出た。
その言葉を聞いてわたしは家を飛び出た。
宛もなく走った。
ただ真っ直ぐ走った。
気持ちがよかった、そんな気がした。