極上彼氏と癒し系彼女の日常
「有紀ちゃん!」


改めて有紀ちゃんに抱き着く私。


「有紀ちゃん、怒っちゃいやです。」


上目遣いでそういうと、


「陽菜ちゃん……ごめんね!もう怒ってないよぉ。」


有紀ちゃんもぎゅーって返してくれます。

私が甘えると落ち着いてくれるみたいなのです!


「あーあ、機嫌やっと治ったか。ほら、休み時間終わるぞ。」


もうそんな時間!?
そんなに私泣いてたの???

恥ずかし!


そんなことを思いながら席に着くと、隣から


「なあ、俺にも甘えてほしいんだけど。」


なんて耳元で言われて、ドキッて心臓が跳ね上がった。


「ま、後でたっぷりと甘えさせてやるよ。」


授業の始まるチャイムが鳴った。


不意打ちでそんなこと言う結くんはずるいです。
もちろん授業に集中できませんでした。

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