極上彼氏と癒し系彼女の日常
「陽菜。」


名前を呼ばれる。


「俺に食べさせてほしいからってもうすねんなよ。いえば食べさせてやっから。」


そう言って笑いかけてくれる。

ううー、ちがうのに。私が勝手に拗ねてただけなのに…。

そう言おうと思っても言葉がなかなか出てこない。


「うお！陽菜なんで泣いてんだ？食べられたのがそんなに嫌だったのか？…ほら、ポッキーはまだ残ってるぞ。あーん。」


「ちょっと一条君！なに陽菜ちゃん泣かせてるのよ！」


有紀ちゃんは私が結君に泣かされたと思ったみたいで起こっている

気づいたら涙が出てて、すごく恥ずかしかった。

結くんは泣いてる私にポッキーを食べさせながら、私を慰めてくれている。

号泣してるってわけじゃないから周りからはわからないだろうけど、変な絵面になってるだろう。ちょっと目立ってきてる気もするけど･･･。


「よしよし。」

片手で私にポッキーを食べさせてくれて、もう片方の手で私の頭をなでてくれている。

ほんと結くん優しい。その状況が続き少しづつ涙がおさまってくる。

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