星と太陽に魔法の歌を
由美と美依の正体を教えてもらった日の次の日の放課後。僕は、美影の家に来ていた。美影はあれから目を覚ましていない。
「……あ、深冬くん。さっき美影が目を覚ましたよ」
美影の義母は嬉しそうに笑いながら僕に言った。ちなみに、美影の義両親は美影の能力のことを知っている。僕は、美影の義母に家に入ってくるように促されて家に上がった。
「失礼します…」
「深冬……」
部屋に入ると、美影は僕の姿を見て微笑んだ。僕は「大丈夫?」と美影に声をかける。
「大丈夫だよ。心配かけちゃったかな…」
美影は、切なげに笑う。僕は「気にしないで」と優しく微笑んだ。