星と太陽に魔法の歌を



「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!」

俺が氷翠の耳元で言うと、氷翠は驚きながら「さ、朔兄!?」と俺を見つめた。

俺は昨日から正月休みをもらい、実家に帰って来ていた。

「あ、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

そう言って、氷翠は俺に向かって微笑んだ。



俺は、実家に帰って来たすぐに琥白に「明けましておめでとう!」と声をかけた。

「兄さん…明けましておめでとう。今年もよろしくな」

琥白は、明るい笑顔を俺に向ける。その笑顔を見て、この間、朔に会った時に「望と琥白くんの笑顔って、本当に似てるよね」と言われた朔の言葉を思い出した。

「よろしくね」

俺も琥白に笑い返した。
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