星と太陽に魔法の歌を



町探検を終え、学校に戻って来た僕らはクタクタになって教室に入った瞬間に床に座り込んだ。僕と千晴は、魔法を使いながら霊や悪霊を払っていたためかいつも以上に、かつ他の人以上に疲れていた。

「…深冬、千晴……大丈夫?」

「俺は、大丈夫だよ」

美影は、僕と千晴に問いかけてくる。僕は「大丈夫…」と曖昧に答えた。千晴の様子を見ていて分かったのだが、一番僕が疲れているようだった。

「大丈夫…じゃないでしょ」

「深冬くん、保健室で休んできても良いんだよ?」

担任の先生に言われ、僕は素直に頷く。

美影と千晴に支えられながら何とか立ち上がった僕は、2人に連れられて保健室へ来た。保健室の先生に促され、ベッドに寝転がった僕はすぐに深い眠りに落ちた。
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