星と太陽に魔法の歌を
僕はこの高さでハードルを全て飛び越えると、3つ目の『平均台』へと走った。

…どんな魔法がかかっているんだろ。魔法がなかったら僕の得意分野だ。

僕は、平均台へ登った。そこに違和感を感じる。

……あれ?魔法がかかっていない?

僕は普通に平均台を進み、地面に降りる。魔法がかかっていないことを疑問を抱きながら、最終の『飴探し』に向かった。

最終の飴探しにも魔法はかかっていないらしく、僕は手を使わずに飴を探し始める。

…中々見つからないな。あ、やべ…2位の人が隣に…。

僕の後ろを走っていた少年が飴を探し始めていた。

…負けてたまるか!……よし、見つかった。

僕は飴を口にくわえ、走り始めた。少年も飴を探し終えたらしく、僕の後を全速力で走ってくる。僕も全速力でゴールへ。

ゴールしたのは――ギリギリ僕だった。

競技を終えた僕は、飴を口に含みながら顔をきれいに拭くと、保健室へと向かった。

…この飴、結構美味しい……。
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