星と太陽に魔法の歌を
「失礼します」と言いながら、保健室に入ると千晴と琥白と氷翠がイスに座っていた。
「あ、千晴に琥白に氷翠…」
「深冬、美影は一時的に熱を出しただけだよ。今は落ち着いてるし、眠っている」
千晴は、ベッドで眠っている美影を見ながら言った。皆、自分が出る競技を終えているのだ。
「そう言えば、深冬が出る『魔法障害物競走』はどうだったんだ?」
琥白の問いに、僕はそのことを簡潔に話した。
「まぁ、魔法と言っても全てにかかっている訳じゃないからね…」
「…あれ?」
美影が目を覚ましたらしく、僕らを見つめている。僕らは、美影の元へと向かった。
「美影、体調は大丈夫?」
ゆっくりとうなずいた次の瞬間、美影は衝撃的な発言をした。