星と太陽に魔法の歌を



僕は、不思議な夢を見た。辺り一面が真っ白な中に魔法学校の制服に黒いローブを羽織った姿の僕とそっくりな少年が鎖に縛り付けられて眠っていた。

…あれは、美影だ。何で美影がここに?

「美影!目を覚まして!!」

僕は、出来る限りの声で彼の名前を呼び続ける。しかし、彼は目を覚まさない。身じろぎ1つせずに、眠り続けていた。

「…もしかして、僕の声が届いていないのか?」

…あれ?これって本当に夢…なの?

僕はそれに疑問を抱く。僕の意識はとてもはっきりしており、まるで僕が現実でこの空間に閉じ込められているような感覚だった。

「……もし、これが夢じゃないのなら…目の前にいる美影は…?ここはどこなの…?」

ここで僕の目の前が真っ暗になった。
< 49 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop