星と太陽に魔法の歌を
あれから太郎くんたち三兄弟は、無事に両親と縁を切ることが出来、太郎くんと次郎くんと三郎くんはそれぞれ別の家の心暖かい人に引き取ってもらうことが出来た(1人が限界と言っていたため)。
あの日以来、太郎くんと次郎くんと三郎くんは俺に懐くようになった(ちなみに、次郎くんと三郎くんは地元から離れたため会う機会が少ない)。
太郎くんが中学生に上がった関係などが重なり、俺は数年太郎くんたちと会っていない。それが今、俺の前にいる。
「…千晴くん?」
瑠梨に声をかけられ、俺はハッと顔を上げた。いつの間にか、説明などが終わっていたらしく俺らが魔法を使う時間が来ていた。
「ごめん…ぼんやりしてた」
俺は、氷翠と瑠梨に笑ってその場で魔法をかけた。