星と太陽に魔法の歌を
瑠梨に正体をばらしたその日の放課後、僕と千晴を含めた6人は、図書館に来ていた。
瑠梨は気まずそうな顔を、氷翠は少し嫌そうな顔をしていた。…2人の間で何かあったのだろうか?
「皆を集めた理由は、美影以外の皆に全てを話していないな…って思ってね…とりあえず、この間も言ったことから言おうかな…」
僕と千晴は、僕らが霊能力者であること、美影と幼なじみであること、美影には強い霊感があり、霊に取り憑かれやすいこと、それに気がついた僕が簡易の首飾りをあげたことなど、詳しく話した。
「…なぁ。美影が取り憑かれやすいって気づいたのは、いつなんだ?」
琥白が首を傾げた。僕は、美影と美影の双子の弟――英太(えいた)に会った日のことと美影の話を思い出し、口を噤んだ。
美影の様子を伺いながら、僕は口を開いた。…彼のことは伏せよう。