果てしない運命の先に
ユメー!!大声で呼ぼうとしたそのときだった。
私はユメの隣を歩いていたその人に気がついた。

…嘘でしょ。

その瞬間、頭が真っ白になった。
信じたくなかった、これは夢だって。
これは夢なんだって。
お願い、誰かそう言ってよ。。

私はふたりから目を背けなかった。

恋人つなぎをしているふたりから
見たこともない笑顔をしているふたりから

ユメと、、、シュンヤから。。

そうして私は2人の姿を目に焼き付けた。
二人の間に入る隙間は全くなくて、
ただ、前に歩き続ける2人を眺めた。


雨はさらに、強くなった。




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