果てしない運命の先に
そんなことを言われて、しばらくは黙り込んでいた。
…私は一体どうすればいいんだろ。

「あなたは何もする必要はない。ただ、その日が訪れるのを
待つだけ。でも、忘れないで。あなたが昔、お母さんに
教わったことを。」




その後彼女は特に何も言わなかった。
けれど、帰り際に彼女は私に向かって
「幸運を祈るわ。」
と声をかけた。


なんだか、楽しむために占うはずだったのに、
結構重めだったな…なんて。

帰り道、私たち3人は私の運命ってなんなんだろうねって
話しながら歩いた。




そんな瞬間の中で、少しずつ、そして確実に
“その日”は近づいていた。






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