Dangerousな女の子
ああ、涼しい。
窓の隙間から漏れる春の風


それと同時にグラウンドから聞こえる微かな生徒の声


それが心地よくてすんっとねむりに落ちてしまうんだ、今も


窓側だと特に



授業中だと分かって居るけど、なんなら先生の声他のみんなの声。そしてチョークのカスれた音



んん…ねむくなる



あ、もうすぐ意識が遠のく気がする


そのときだった、誰からか呼ばれた声がした


「“こーちゃん、おきて”」


懐かしいその声。……なんで懐かしい?


「__________葉隠っ!」


「…ん?」


いつの間にか寝てしまっていたようで、そして先生が睨みを利かせて私の名を呼んでいた



「またか、よく寝るな葉隠」


「…まぁ、寝る子は育つって言いますもんね」

そう私が言うとみんながわッと、笑いだした


「いい加減なこと言うな、なんて言いたい所だが葉隠は良く寝るのに何故か成績は優秀なんだよなぁ」


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