Diary
学校へ行くと教室の中央に人が集まっているのがいつものこと。
この学校には先輩後輩男女問わず人気のある一人の男がいるのだ。
彼の名前は端山依利(ハヤマヨリ)。
容姿端麗、スポーツ万能、おまけに勉強も出来るという怖いくらいの完璧人間。
一応私の幼なじみである。
昔はよく一緒に遊んでたけど、あることがきっかけで私は彼を避け始めた。
今も現在進行形。
なにも嫌いになったからとかそういう理由ではないの。
むしろ私は...依利が好きだ。
でもね、この恋が許されないことって中3の冬頃に知った。
だから早く忘れなきゃって思って実家を離れてわざわざ一人暮らししてまで遠くの学校に入学したのに、なぜか彼もこの学校にいた。
1年の頃はまだ別のクラスだったから良かったものの、2年になってまさかの同じクラス。
だから極力関わらないようにしている。