Diary



「ねぇこの間からなんなの...?
どうして私に構うの?」


周りにたくさん可愛い子いるじゃん。


「この鈍感」


「いきなり暴言吐かれても」


「じゃあ逆に聞くけど、なんで俺は菜穂に構うと思うの?」


「そんなの分かるわけないじゃん」


「ほんと鈍感。菜穂のバカ。」


「バカっていう方がバカだし。どいてよ」


「やだ」


「やだって...え」


「どうしたの?固まってるけど」


だって、


「ち、近いんですけど...!」


「うん、近いね。
ちょっとでも動いたらキスしちゃいそうだね?」


一体何なの。


「ほんとムカつく...んっ」


一瞬何か温かいものが触れた。



< 28 / 55 >

この作品をシェア

pagetop