Diary


...んだけど、

問題の彼はと言うと、


「おはよー、菜穂」


毎日のように話しかけてくるのだ。


「おはよう」


私は注目されるのも、嫉妬の目で見られるのにも耐えられずすぐに教室を出た。


朝礼まではまだ時間がある。


私は誰も来ない図書室に避難する。


ここに来るとやっと息ができる気がするの。


15分くらい本を読んで時間を潰したら、朝礼ギリギリに教室へ戻る。


お昼休みになったらまた図書室に避難してお弁当を食べる。


これが私の1日の流れ。


つまんない毎日だって?


うん、ほんとにその通り。


友達はいないしクラスには居づらいし。


はぁ...。



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