Diary



oh…no…


「それでね、その避けられてる理由を直人さんと一緒に考えたんだけどね?菜穂は私たちの関係を知っちゃって、邪魔したくないって気持ちがあって依利くんのこと避けてるんじゃないかって思ったの。」


「でもなんで依利のこと好きって…」


「そんなの見てたら分かるわよ?
だってこの間ホテルで顔合わせした時もずっと笑顔貼り付けて苦しそうに依利くんのこと見てるんだもん。」


そうだったの?

自分じゃ全然気が付かなかった。


「ごめんお母さん。でもちゃんと忘れるから」


「何言ってるの菜穂。
ごめんね、お母さんのこと思って好きっていう気持ち隠してきたんでしょう?
もっと早く気づいてあげたら良かった。
今まで苦しい思いさせてごめんなさい。
私たちのことは気にせずあなたたちはあなたたちで幸せになっていいのよ。」


お母さんの言葉に涙が出そうになる。


「でも私たち兄妹になるんでしょ?
そんなの許されることじゃない」


「ううん。私と直人さんね、籍は入れないことにしたの」


「それって「これは菜穂たちのこととか関係なく決めたことなのよ?籍入れなくてもね、ただ側にいられたらそれでいいって思ったの。」



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