Diary
絶対重いと思うのに私を担いだまますごいスピードで走り続けている。
そしてみるみるうちに主任の姿は見えなくなった。
「ねぇもう主任いないよ?」
「まじか、あせったー」
後ろを見て確認した後、近くの空き教室に入って私を丁寧に降ろした。
「巻き込んでごめん!怪我してない?大丈夫?」
「うん、全然平気。
じゃあ私行くね」
「待って、俺1年の高瀬 昴(タカセ スバル)。
名前教えて?」
「あー、崎野です。2年です。」
「下の名前は?先輩」
「崎野です」
「先輩おもしろいね〜」
「キミは馴れ馴れしいね」
「キミじゃなくて昴って呼んでよ。菜穂先輩?」
なんで私の名前を。
この人エスパーかな。
宇宙人かな。
「驚いた顔もかわいー」
まぁいいや。
めんどくさそうだから放っとこ。
「ちょっと先輩!」
なにも聞こえない。うん。