Diary




依利の部屋に入ると強制的にソファーに座らされた。


『あれ、崎野さんじゃん!
なんでここにいるの??』


「あ、えーっと」


『待て、雅紀。
それを今から依利に説明してもらうとこなの』


『おー、そうかそうか!理解!』


『てことで、依利?』


「はいはい。
まぁ簡単に言うと、俺と菜穂の親同士が付き合ってて、今は期間限定でここで暮らしてるわけ」


『はぁ?!
なんだよそれめちゃくちゃ羨ましいな!!』


『それな。ポジション代われ』


「は。やだよ」


『よりによって高嶺の花とは!!』


「え?!」


なにそれ高嶺の花って?

まさか私が?


「冗談はよしてよ雅紀くん。
こんなちんちくりんが高嶺の花なわけない」


『まぁマサキが言うから信ぴょう性ないように聞こえるけど、割とまじだよ崎野さん。
同じ学年だけでも狙ってるやつ結構いるしね』


『信ぴょう性ないとか失礼だぞ孝太郎!!』


「は、誰だよ狙ってるやつ。
菜穂は俺のなんだけど」


『お前のもんじゃないわ』



この部屋わちゃわちゃしてるぅ〜


こっそり部屋戻ろっと。




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