俺の物語

何とか遅刻はせず教室に入って席に着くと
隣りの席のひかりが不機嫌な顔して俺を見ていた。
俺は気付いていながらしばらく黙っていると、
我慢のできなかったひかりが俺に突っかかってきた。

｢ねぇ、今日は大事な日だよね？｣

｢そうか？｣

｢そうか？って、、
夏希のお父さんとお母さんの命日でしょ？｣

｢それが何だよ？｣

｢もう何年もお墓参りだって行ってないんでしよ？｣

｢うるせーな、、ほっとけよ。｣

｢今日は私も行くから！一緒に行くんだよ！｣

内心俺は学校を途中でふけようかと考えていた。
ひかりに捕まるのはめんどくさい。