願い星ふたつ
さっきだって、眠くなかったのに爆睡してた。
そして同じ夢をみていた。
まるで夢を見る為に寝かせられてる……みたいな。
家でも知らない間に寝てて夢見てること多いし。
考えてみるとちょっと怖かったりもして、どうしよって。
自分ではコントロールできない夢だから、解決方法なんて………あっ!!!
1つだけ………あるかもしれない。
翌日。
放課後、ある人と約束して図書室に来た。
「ナツメちゃん、こっちこっち。」
その人はもう先に席についていて、私は手招きしてるその前に座った。
「ごめんね、急に。相談なんだけど……。」
私の隣のクラスの男子生徒、リョウマくんに全てを話した。
実は彼、霊感が強いのだ。
それと占いなんかもできるらしく、未来を予言したことが当たった経験もあり、周りからは凄いとか怖いとか言われて孤立している。
ちょっと大きめの黒い眼鏡や長めの前髪なんかも多少影響してるのかな。