人魚姫の涙
互いに体を寄せ合って、零れ落ちそうな星空を見上げる。
静かな世界には、俺達しかいないんじゃないかと錯覚してしまいそうになる。
不安な気持ちを押し込めるように目を閉じて、息を吐く。
すると、ギュッと俺の胸に抱き着いた紗羅を感じて目を開けた。
「成也?」
「ん?」
「私ね、今とっても幸せよ?」
俺の腕枕で寝転ぶ紗羅が、優しく微笑んでそう言った。
真っ青な瞳に星空が映りこんで、キラキラと宝石のように輝いた。
「泣けちゃうくらい、幸せよ」
その言葉を聞いて、反動的に紗羅を抱きしめた。
そしてそのまま、その唇を塞いだ。
「ンッ―――」
真っ白な肌が月明かりのせいで青白く光る。
俺の動きに合わせて聞こえる紗羅の小さな悲鳴。
服を一枚剥ぐ度に、俺の理性が崩壊する。
「紗羅」
〝お前達は兄妹なんだ″
だけど、紗羅を感じる度に、おじさんの言葉が頭の中で響く。
その声を振り払うように頭をブンブンと振った。
「せぃ...…ゃ」
そんな俺を見て、そっと俺の顔を包んだ紗羅。
瞳を潤ませて、薔薇色の唇が動く。
静かな世界には、俺達しかいないんじゃないかと錯覚してしまいそうになる。
不安な気持ちを押し込めるように目を閉じて、息を吐く。
すると、ギュッと俺の胸に抱き着いた紗羅を感じて目を開けた。
「成也?」
「ん?」
「私ね、今とっても幸せよ?」
俺の腕枕で寝転ぶ紗羅が、優しく微笑んでそう言った。
真っ青な瞳に星空が映りこんで、キラキラと宝石のように輝いた。
「泣けちゃうくらい、幸せよ」
その言葉を聞いて、反動的に紗羅を抱きしめた。
そしてそのまま、その唇を塞いだ。
「ンッ―――」
真っ白な肌が月明かりのせいで青白く光る。
俺の動きに合わせて聞こえる紗羅の小さな悲鳴。
服を一枚剥ぐ度に、俺の理性が崩壊する。
「紗羅」
〝お前達は兄妹なんだ″
だけど、紗羅を感じる度に、おじさんの言葉が頭の中で響く。
その声を振り払うように頭をブンブンと振った。
「せぃ...…ゃ」
そんな俺を見て、そっと俺の顔を包んだ紗羅。
瞳を潤ませて、薔薇色の唇が動く。