こじらせすぎた恋心をチョコにのせて。
お昼時間、私はひとり外で昼食をとろうと膝の上にお弁当を広げていると違うクラスの男の子が半ば強引に隣に座ってきて強めに言えず一緒にお昼を食べることに。どうやら男の子は私に気があるようで楽しませようと話をしてくれているのだけど今の私はそれどころじゃなくて。
あぁユウキ、昔私の家の味付けの玉子焼きが好きって言ってたなぁ。『母さんのはマズイ』って言ってたけど友達に自分のお弁当の玉子焼き取られそうになったときはすっごく怒って。本当はお母さんのこと大好きなんだよね、ユウキ。
冷たく見られがちだけど意外と優しいんだよね。あぁなんでもっと早くごめんねって言えなかったのかなぁ…。嫌われちゃったぁ…。
「っ…」
「えっちょっ、どうしたの?」
突然泣き出した私に男の子は慌てふためている様子。な、泣き止まないと…。
「おい!何してんだよっ!!」
「え、ちょっ!?」
頭上から聞こえたユウキの声に驚いて顔を上げると男の子の胸ぐらを掴むユウキの姿が。