こじらせすぎた恋心をチョコにのせて。
「あっミカちゃん、ごめんねぇ。ここ置いていいから」
「はい」
「あら?それは?」
「えっ」
指をさされた方を見ると腕に引っ掛けておいたユウキへのチョコ。慌てる私にお母さんはなにかピンときた様子。
「ミカちゃん!好きな人が出来たのねぇー!」
「えっ!あっ、は、はい」
「おばさん嬉しいわぁ!頑張ってねぇ!」
「はい…」
ここでユウキになんて言えない。夜にしよう。それが最後のチャンスだ。