こじらせすぎた恋心をチョコにのせて。
夜、私はユウキの家のインターホンを押した。
『あら。ミカちゃんどうしたの?』
「あのユウキに…」
『あぁーそうなの…。ユウキね、友達と遊びに行ってくるって出掛けちゃったのよ』
「えっそうなんですか…」
『ごめんねぇ。今から呼び出そうか?それまで中で待ってても、』
「あっいや。大丈夫です…」
会話を切り上げた私はスマホを見た。ユウキはいつもどこかに出掛けるとき私に一言いってから出掛ける、なのにアイツからの連絡はなかった。
私の気持ちなんて知らないで『隣のクラスの女子とカラオケ行ってくる』とか言ってくるのに…ていうかなんで私に言うのよ、私はアンタの保護者か!
「なんで今日は言わないのよ…」