こじらせすぎた恋心をチョコにのせて。


翌朝、家を出たらいつもいるアイツの姿がなかった。風邪かな?そういう場合は連絡があるはずなのに何も連絡はない。ユウキの家へ行きインターホンを押すとお母さんが出た。


『あら、どうしたの?』


「あのユウキは?」


『ユウキ?ユウキならもう出て行ったよ。あれ、いなかった?』


「は、はい…」


置いていかれた…?別に約束してたわけじゃないし…別にいいんだけど…べつに…。

教室に行くといつもと変わらないユウキが座っていた。あ、私嫌われたんだ…。泣きそうになるのを我慢して私は席に座った。


< 9 / 18 >

この作品をシェア

pagetop