ノンフィクションにご注意を
そう決めたハズなのに、なんだこのザマは。


「摩友子…アラ、いない?」


頭を抱えていると外から芙美さんの声が聞こえて、ハッとドアに向かって振り向いた。


「お母さん……?」


溝渕にも母親の声が聞こえた様で、マンガをベッド上に置いてドアに駆け寄る。


「お母さんどうしたの?」


「アラ摩友子、アナタ礼於君の部屋にいたの?荷解きは?」


「後ダンボール1つ残ってるけど、10分もしないで終わるかな」


「じゃあ晩ご飯の支度するから手伝ってちょうだい。礼於君、摩友子が迷惑かけちゃってごめんなさいね。この子何かしなかった?」
< 104 / 314 >

この作品をシェア

pagetop