ノンフィクションにご注意を
自分で決めたんじゃないか。家族として、兄妹として溝渕を守るって。


なのに同居1日目でこれって……親父と芙美さんが入籍したら、溝渕親子は本格的にうちに住む事になるんだぞ。


早くちゃんと、“家族”の馴れ合いに慣れなきゃ………


「お母さん、サラダ油どこだっけ?」


「えっと…あっ、あったわ」


数十分後。溝渕と芙美さんがキッチンで一緒にカレーを作っていた。


オレと親父は並んでソファーに座りながら、調理を進める溝渕と芙美さんを見ている最中。


「いやぁ、血の繋がりが無い女性がここで料理するなんて、何年振りだろうなぁ」
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