ノンフィクションにご注意を
いきなり流暢な英語で喋り出した時雨に、オレはポカーン。


どうやら文系が得意な溝渕と違い、オレは理数系。今時雨が何て言ったのか全く分からなかった。


「分からなかったんなら、別にいいよ。知早、息抜きに何か本読もうぜ」


「ハイハイ」


問いかけるも軽~く無視した時雨は、知早を連れ立ってどこかへ消える。


「ったく……なんだアイツ」


仕方なくやっと勉強し始めようとした時、目の前の席に誰かが座る気配がした。


?時雨、もう戻って来たのか?


「ヤッホー、許斐君」


「えっ…佐渡!?東海林!?」


「どうもどうもーー」
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