ノンフィクションにご注意を
でもなんでわざわざこの2人、ここに来たんだ?


「あのね、私達許斐君と話したくて」


「えっ……オレと?」


「そう。私とららが摩友子と許斐君の事知ってるのは、摩友子から聞いてるわよね?」


東海林の質問に、オレは「ああ…」と短く返した。


教材室で話した日、溝渕は教室に戻る途中佐渡と東海林に詳細を話してもいいかと聞いて来た。


2人は溝渕から親父の事をずっと聞かされていたらしく、誤魔化し切るのは難しい。


そう言われて別にあの2人だったら大丈夫かなと許したのはオレだけど、こっちはすでに時雨と知早に教えてしまった後。
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