ノンフィクションにご注意を
「ん……ちょっと色々あって」


「大丈夫?礼於君。受験勉強でストレス溜まったりしてない?」


心配そうに声をかけて来たのは、カーディガンにワンピース姿の芙美さん。


いつもよりハッキリメイクをしていて、オシャレな雰囲気が漂っている。


「大丈夫ですよ、芙美さん。ところでもしかして、2人共出かけるんですか?」


よくよく見てみると親父も普段よりめかし込んでおり、父親はソファーから立ち上がると芙美さんの肩を抱き寄せた。


「ああ。せっかくの日曜日なんだし、ちょっとデートに行こうと思ってな」


「いっ、巌さん!もうっ!!」
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