ノンフィクションにご注意を
目が合った瞬間頬を少し赤くしてモジモジする溝渕に、ドキッと心臓が跳ねる。


「はよ……」


「おっ、お母さんと巌さんは?」


「デートに行くって、さっき出て行った。4時位に帰って来るってよ」


「そう………」


髪を必要以上にいじったり瞬きが多くなっている溝渕は、明らかに動揺していた。


こんな溝渕を見るのは同居し始めてから……いや、3年になって視界に入る機会が増えてからでも、初めてだ。


溝渕がいきなりこんなんになった理由は、昨日の事が原因なのか?


昨日の“アレ”がきっかけで………オレを意識している――――…?
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