ノンフィクションにご注意を
あまり溝渕の方を見ようとしないまま、自分の部屋まで戻る。


適当にパーカーとジーンズに着替えてから、またリビングへ行った。


「行ってくる。コンビニ行った後もちょっと色々行きたい所あるから、帰り遅くなるわ」


「遅くなるって……朝食食べなくて大丈夫なの?」


「帰って来たらきちんと食べるから、平気だよ。お前も出かけるんなら鍵閉めて出てな」


何か言いたそうにこっちを見ている溝渕だったけど、今は冷静に話す事が出来そうにないんだ。


スニーカーを履き、玄関に出る。


エレベーターに乗ってマンションを出たら、ため息が漏れた。
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