ノンフィクションにご注意を
出かける前はなんか避けられた気がして、せっかくの朝ご飯も味気無かったけど……許斐君は確かにいつもの彼に戻ったハズ。


しかしなんでだか………甘くなった気がするんだよね。


いや前々から許斐君は優しかったけど、今はなんて言うか――――…時々色気をのせた優しさを与えられている気がする。


「摩友子、アナタやっと来たわねーー」


「ごめんお母さん!なるはやでご飯食べるね!!」


「礼於、お前も早く残ってるの食べなさい」


「分かってるって」


なんで?と聞きたいが、もしかしたら許斐君からしたら何も変わってないのかもしれない。
< 167 / 314 >

この作品をシェア

pagetop