ノンフィクションにご注意を
不思議に思ったけど担任が来るまで時間が無いので、許斐君に全力で頼る私。


「分かった。設楽、ちょっとイス借りるわ」


「10分5000円な」


「たけぇよ。ボッタクリ過ぎるわ」


私の前の席の男子にイスを借り、宿題を教え始めてくれた。


「で、ここに2をプラスして……」


「フムフム…」


許斐君…教え方上手いな………


理数系苦手な私でもきちんと理解出来るなんて、相当じゃない?


しかも目の前に許斐君の顔があって、机の上のノートや教科書を見ている為、彼の長いまつ毛がより際立って見える。


「溝渕、聞いてるか?」
< 17 / 314 >

この作品をシェア

pagetop