ノンフィクションにご注意を
ビックリ顔で問いかけると、シンクの上の道具や材料を見てそう答える許斐君。


彼は私とお母さんがここに来てから、時々ご飯作りを手伝ってくれてる。


『私達がやるよ』と言っても『いいから』と言って、本当のお母さんが亡くなってからは家事は巌さんと当番制にしてたらしいから、手際はいいんだけど……


「だ、大丈夫だよ?後キャベツ切って、お味噌汁作るだけだから」


だけど今日は出来るなら、手伝うのはご遠慮願いたい…ッ!


だってお昼休みのアレが夢じゃなかったら、私の事が好きっていう男の子と2人っきりでキッチンで料理なんてムリだよ~~~っ!!
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