ノンフィクションにご注意を
告白された途端に意識し始めるなんて、私調子良過ぎかもしれない。


でも爽やかで明るい許斐君らしくないあんな妙な色気放った告白の仕方されたら、やっぱりキャパオーバーだわ!!


まぁ…もしかしたらその告白、夢なのかもだけどっ!


「いけないいけない……集中しろ、私………」


ふと、今は料理中だと思い出し、意識を現実世界に引き戻した。


コンロの火に温められたお鍋の中からは、豆腐と長ネギのお味噌汁のいいニオイ。


火使ってるんだから、ボンヤリは大敵だよね…今はご飯作りに集中しなきゃ。


「なぁ溝渕、味噌汁味見していい?」
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