ノンフィクションにご注意を
片手でどうにかノートのバランスを整えて、もう片方の手でポンと溝渕の頭を撫でた。


両手が完全に空いてたら、口元も隠したい位だ。


だって溝渕がオレの告白嫌じゃなかったって言ってくれたんだぞ?


=溝渕もオレが好きってワケでは無いらしいけど、オレとしては迷惑や負担になってないって分かっただけで嬉しい。


緩む口元も赤い頬も見られたくなくて、僅かに顔を逸らして隠す。


「ありがとう溝渕。オレの気持ちと向き合うって決心してくれたのは、スゲェ嬉しいけど――――…くれぐれもムリだけはしないでくれよ」


「えっ?ム、ムリって?」
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