ノンフィクションにご注意を
「だけどさぁ、巌さんはともかく息子の方の許斐君は残念なイケメンだったんだねぇ」


「なんだ残念なイケメンって。ってかなんで急に親父が出てくるんだよ」


「だってお母さんはちょっとフワ~~ッとしてて心配になっちゃう時もあるけど、優しくて芯はきちんと通ってるもん。娘ながら巌さんがお母さん選んだの分かる気がする」


食事中に行儀が悪いと思いつつ、ローテーブルに頬杖をついて呟く。


「でも許斐君だってカッコイイのに、なんだってこんなオタク好きになっちゃってるのか不思議でねぇ……」


床に置いてあるゲーム機に、本棚に並んだマンガ本。
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